建築施工管理技術者の様々な工事

管理建築士になる方法とその役割

管理建築士とは、建築士事務所の運営に欠かせない重要な資格を持つ人のことを指します。彼らは、建築士事務所の業務のうち、建物の設計や工事監理など、技術的な事項を統括します。では、どうすれば管理建築士になれるのでしょうか?そして、管理建築士の主な業務内容は何でしょうか?それらを詳しく見ていきましょう。

管理建築士になる方法

管理建築士になるためには、以下の3つが必要となります。

  1. 建築士免許(1級・2級建築士、木造建築士)
  2. 建築士として3年以上の設計その他の業務経験
  3. 登録機関での管理建築士講習の受講

業務経験とは、建築物の設計や工事管理、建築工事契約に関する事務、建築物の建築に関する法令または条例の規定に基づく手続きの代理など、建築物に関する業務のことを指します。また、管理建築士の講習を受講するには、建築士免許と業務経験が必要です。

管理建築士の主な業務内容

管理建築士が管理する業務の内容は大きく3つに分けることができます。

  1. 業務量の管理:建築士事務所に所属している建築士や技術者などが担当する業務量を管理します。依頼された業務の量を見積もり、業務が円滑に進捗するのに必要な期間や人員を設定します。
  2. 業務難度の管理:受注した業務の難度を管理します。業務の難度を推し量り、その度合いに応じて担当者を決めます。そして業務にかかる期間を考えスケジュールを練ります。
  3. 建築士の適正の管理:所属する建築士その他の技術者の監督及び業務遂行の適正を管理します。時には、建築士事務所の開設者に対しても、必要な意見を述べることを求められます。

管理建築士は管理のために大きな権限をもつ職務ですが、同時に抱える責任も重大です。それは管理建築士が不在となった建築士事務所は廃業しなければならない点を見ても明らかです。

参考リンク: 【管理建築士】になる方法とは?管理建築士制度・資格要件・主な業務内容を紹介