施工管理の仕事に挑戦する人向けに、現場で使われる専門用語を紹介します。これらの用語は、建設現場で働くまで耳にしたことがない言葉がほとんどだと思います。地域によって使われ方や用語に違いもありますが、できるだけ早く身に着け、現場での仕事に慣れていきましょう。
「ねこ」は一輪車や手押し車のことで、建設現場では、土砂や、練り上げたコンクリート、廃棄物、資材など、様々なものを運搬するために使用しています。特に、機械が入っていけない狭い場所への運搬に使われます。
「馬・立馬」は、4本足の作業台や作業足場のことを言います。その見た目が馬に似ているから、そう呼ばれています。足が4本で作業板を支えているので、一般的な脚立よりも安定感があり、安心して作業に取り組むことができます。
「ウエス」は雑巾のことです。雑巾というと、小学生の頃にお掃除に使ったきっちり塗ってあるあの形を思い浮かべる方が多いと思いますが、ウエスはただのタオルだったり、ボロ布だったり、形もサイズも様々です。色々な汚れの拭き取りや、機械や工具類の手入れ、靴の裏を拭く足ふきマットの代用など、ウエスは万能な働きをします。
「養生」は体を休めることを意味しますが、建設業での「養生」も似たニュアンスの意味を持ちます。例えば、コンクリートは打設後に「養生期間」が必要です。これはコンクリートが固まるまで待つ期間のことです。コンクリートを休ませるといったイメージです。
「ふかす」は、付加することと覚えるとイメージがつきやすいです。決まっている寸法よりも厚くしたり、前に出したりすることを言います。
「はつる」は、出来上がっているコンクリートの部分(土間や壁など)の構造物を壊すことなどを指します。そしてその特殊な工事をしてくれる業者、職人のことを「はつり屋」と呼びます。
「しまい」は、終い、仕舞いの2つの意味があります。まず「終い」は、字の通り作業の終わり、おしまいの意味です。次に「仕舞い」とは「張り仕舞い」「巻き仕舞い」などという使われ方をして、その部分の納まりの終わりのところを指します。
建設用語はたくさんあります。地域によってもいろいろな言葉があると思います。一番大切なことは、わからない用語にあったら素直に聞いてみることです。専門用語がわからなければ、施工管理の仕事のやりがいや楽しさも半減してしまいますから、わからないことはすぐに聞いてみましょう。
参考リンク: 【施工管理】で使う専門用語とは?